森のこけこっ子キャンプ 2回目も無事終了しました
8月に引き続き猛暑の中、『第2回 「くらし」をつくる森の“こけこっ子”キャンプ』が、9月8日(日)に日帰りの日程でアカデミーを会場に行われ、前回同様、26名が参加して無事終了しました。
同じメンバーが繰り返し参加することで、子どもたち同士の関係性はもちろん、家畜との関わり方にも変化が感じられました。
今回は、「第1回目でみたヒヨコがどうなっているかと予想して絵を描いてくること」を宿題として出しました。それぞれ想像しながら、描いてきた絵をみせてもらいました。
不思議なことに、ほとんどの子どもが左側に頭を描いており、色は黄色が多かったです。実際はどうなっているだろう、ということで早速実物を見てみることに。頭はまだ黄色が残っていましたが、羽根は茶色が混じるまだら模様になっていました。
前回同様、ヤギとニワトリのお世話をするところからスタート。1回目ではヤギが怖いと言っていた子どもも、「ブラシをかけてやると喜ぶよ」と言われて、そっと近づきブラシをかけてやることができました。気持ちよさそうなヤギの表情にホッとしていました。
ニワトリにもエサをやり、ヒヨコが大きくなるとこうなるんだ、とまじまじと見つめている子どももいました。
午前中のプログラムは昼食作り。今回は「こけこっこサンド」と「チキンスープ」を作ります。卵を自分で割ってスクランブルエッグを作り、鶏肉を切って野菜と一緒に煮込んでスープを作りました。鶏肉は部位ごと(モモ、ムネ、ササミ)の特徴を知った後、実際に包丁で細かく切って鍋で煮込みました。「気持ち悪い」と言っていた子どもや、皮を切るのに悪戦苦闘する子どもなど、慣れない手つきでも一生懸命作りました。鶏肉を切る場面では「部位によって肉の柔らかさが違う、切れやすさが違う」といった発見もありました。
4グループ、同じ材料で作ったのですが、味付けや切り方は様々。暑いから塩分を強くしたほうがいいよ、という班もあれば、隠し味にケチャップを入れた班もありました。出来上がったところで、みんなで「いただきます」の挨拶を。お腹も空いていたので、サンドウィッチとスープはほぼ完食!最後はみんなで「ごちそうさまでした」をして片づけました。
午後は前回同様、3チームに分かれてそれぞれがやりたいことをして楽しみました。暑かったので沢遊びと、ウォータースライダーは相変わらず人気でした。
沢遊びでは8月に行った場所からさらに上流へ探検。生きもの探し、今回も行いました。水が冷たく気持ち良かったです。
ウォータースライダーでは、子どももスタッフも全員びしょ濡れになりながら存分に楽しみました。また自分たちが遊びやすく、さらに楽しいスライダーになるようにと、ロープやペンキなどを使って工夫を施す子どももいました。
また、モノづくりチームも、汗をかきながらノコギリ、金づち、ヤスリなどを使って黙々と作業に取り組みました。中にはヒヨコ用のエサ台を作った子どもも。聞くと、家でもニワトリを飼っているとのこと。
遊びから帰ってくると、ナバさんの手伝いをしていた子どもからの提案でかき氷づくりが急きょ行われることに。みんな、暑さでバテ気味だったので、冷たいかき氷を食べて生き返りました。
今回は日帰りだったのであっという間に終了の時間が近づいてきました。最後に動物の世話をした後、ふりかえりの時間となりました。
ふりかえりではヒヨコを抱きかかえて、一人一人の手から手へ回していきました。ヒナの大きさ、重さ、ぬくもりを自分の身体で感じます。次回は1ヶ月後、このヒヨコがどう育っているかが待ち遠しいです。
森のこけこっ子キャンプは3回連続で、同じ子どもたちが参加します。次回は10月、いよいよ最終回。子どもたちの変化・成長も楽しみですが、家畜の命をいただくことにもチャレンジしてみようと考えています。普段何気なく言っている「いただきます」ってどんな意味があるのかな…。
1か月後、今度こそ涼しくなったアカデミーで、またみんなと会えるのを楽しみに待っているよ!
ホールアース自然学校スタッフ一同